[コメント] ザ・フライ2 二世誕生(1989/米)
悪人はどうされても文句は言えないのでしょうか?
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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前作『ザ・フライ』の哀しいまでの美しいラストから一転、非常にアクション性に富んだ作品に変貌を遂げている。続編の性と言えなくもないが、それが成功したか。と言えば、はっきり言ってしまえる。これは大失敗作品だ。
恐怖というのはショック・シーンにあるのではない。むしろ徐々に這い進み、近寄ってくる恐怖こそが醍醐味なのに、これは恐怖心も感じないし、余計なショック・シーンばかりで、これでは主人公を蠅男に持ってきた理由が全然無い。
ストーリーの方も馬鹿馬鹿しい限り。主人公の設定は悪くないのだが、それを活かすことが出来ず、しかも悪者ならどれ程残虐な事をしても構わない、と言うハリウッド的な歪んだ正義感に溢れており、気持ち悪だけの作品に仕上がった。
特にラストは、「これは無いんじゃない?」と思わず漏らしたほどの馬鹿馬鹿しさ。
結局前作の尻馬に乗っただけの作品であり、主人公が蠅男である意味は全くない。それこそ獣人でも何でも良い。駄作である。
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