[コメント] 息子の部屋(2001/仏=伊)
外し方を知ってるね。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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デカルトが「我思う、故に我あり」って言った。
自分っていう存在を認識する作業ってのは昔からあった。
存在論を考えた時、やっぱ自分自身の存在が一番はっきりしてるよね。
他人は結局他人でしかないの。
それは友人だって恋人だって家族だって一緒。
この映画のタイトルはすんばらし〜と思うの。
何でかって言うと部屋って言うのは各自の存在を表してるから。
で、各自は自分自身の部屋はわりと分かってるんだけど、他の人の部屋はなかなか分からないの。だからお互いに部屋を覗きあう事で相互認識するのかな。
息子が死んじゃった事ってのはすごい悲劇だけど。
息子が死ぬ事によって息子っていう存在の断片を垣間見れた事はでかいよね。
それは表面的な事を越えた絶頂・エクスタシーに繋がるんじゃないのかな。
ラストの海辺は、悲しみを消化してそんな感情に達した家族をうまく表していたな〜。
それにしてもあの彼女の使い方には参りました。
うまい!やられました!!
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