[コメント] レナードの朝(1990/米)
希望があるから絶望がある。
そして絶望があるから希望がある。では絶望も希望もなかったらしあわせなのだろうか……?
人間は必ずしも希望へ向かって生きてるわけではないと思う。もちろん絶望に向かって生きてるわけでもない。その時々、ある時は希望の直中を、ある時は絶望の直中を、精一杯生きていくしかないのだと思う。
“救いはあるのか?” ……救いなんておそらくないだろう。ないだろうし、救う救われないって事でもないんだと思う。セイヤーがやった事をある人は残酷だと言い、ある人は立派だと言う。僕は責められないし、褒められない。でも認められる。精一杯生きる人間の行為だったと思うから。
人生を終える時、レナードがしあわせだったのかどうかはレナードしか分からない。人生を終える時、僕がしあわせだったかどうかは僕にまかせとけ。
いい映画をありがとう。
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