[コメント] ギター弾きの恋(1999/米)
もういいよ、アンタが虚勢張るほど見てて哀しくなるから…コイツもろ“銀ちゃん”。映画に登場するこんな奴らをいつも助けることも出来ず、ただ最後まで見つめるのみ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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“銀ちゃん”というのは『蒲田行進曲』の登場人物です、念のため。2人とも見栄だけは一人前の破滅型芸人です。なぜか『道』というのは思い浮かばなかった。最初から最後まで「銀ちゃーん!」と心で叫びつつエメットを見てた。
それにしても実生活で遭遇したらホントに腹が立つとは思うけど、映画に出てくるこういう破滅型芸人キャラは無性に哀しい。登場した途端に、悲しいラストを予感させる。コイツ絶対変わらない、誰の意見も聞かない、破滅するまで自分の間違いが判らないよ…そう初対面で直感するからかも知れない。ただ彼らが破滅まで一直線に突き進むのを見るしか出来ない虚しさ、哀しさ。ヤキモキして「おーい、後ろ!後ろ!」と叫ぶんだけど聞こえない志村けんが結局は恐ろしい目に合うのをただ見つめるしか出来ない観客のように…(この例え判りづらい?)。
しかもこの銀ちゃんには最後にヤスも小夏もいない…こりゃ痛々しい。でもこういう余韻の映画もいい。
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