[コメント] ムトゥ 踊るマハラジャ(1995/インド)
公開当時、日本でもちょっと流行ってましたね。しかし御当地の人がどういう風に映画を愉しむかをTVの旅番組で見たら、映画が始まるとワーワーピューピューと大歓声。上映中も何かと歓声をあげたり、その様子はまさにお祭り。日本人の映画鑑賞スタイルとは大違い。
その日本でマサラムービーが流行っているというのは、なにか違う愉しみ方をしているんじゃないか…おそらく、映画がマジメにやってるダサイ部分を「なにこれ〜プププ」と笑うという、イヂワルな愉しみ方が日本人気質にハマっただけじゃないのか…と当時思ったのです。
でも実際見てみたら、なんだ香港コメディとノリは一緒じゃん。強いけどドジな主人公、勝ち気で美人なヒロイン。アクションたっぷり、わかりやす〜いギャグ満載で…ただ正直言って、香港よりはグレード高いですよ。いや、香港コメディの難点を克服しているというべきか?香港コメディ名物(?)のおゲレツ下ネタ無しで若干マイルドギャグ、なにより香港にはない豪華絢爛な歌と踊りたっぷり!あと土台はけっこうマトモな熱い人情話(正直、香港コメディには土台になる物語なんてほとんど無いし…→参照『黒薔薇VS黒薔薇』)。逆に、香港コメディを知らずにいきなりこれを観た人は、それこそクラクラするような未体験ワールドに行っちゃったんじゃないでしょうか。いずれにせよ、イヂワルな気まぐれだけでウケた代物では無かったようです。
とはいえ、やはり笑うべきシーンではほとんど笑えませんでした。でもマジメなシーンでプププとはならず、結構燃えましたよ。それが意外だった。心情的には★5の方々のコメント全部に共感したけど、うーん★3.5ぐらい。
あと女優さんがポッチャリ美人!ガリガリ信者のハリウッド女優とは全く違う健康美がいい。直接的なキスシーンは描けない約束上、頬にキスするシーンが多かったけど、そのときのミーナの顔が可愛い!大体、熱愛→ディープキスと思われがちだけど、頬にキスでも十分。普段映画でディープキスのシーンがあると「役者さんも大変だねぇ、好きでもない人と舌絡ませなきゃいけないなんて…」と物語から舞台裏に気持ちが移ってしまって、かえってジャマ。ミーナにはまたいつかお目にかかりたい。
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