[コメント] カビリアの夜(1957/伊)
殉教者「カビリア」の笑顔。ジュリアッタ・マシーナの鬼気迫る演技。
『道』の姉妹編。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
まるで、新藤兼人と乙羽信子のような関係? フェリーニとマシーナ。 彼女無くしてこの映画もない、というのが多い。 この一本もそうであった。 冒頭のシーンが、この映画の全体を象徴していた。 娼婦=無垢な魂、という今では使い古されたようなキャラクター設定なのではあるが、「カビリア」の何通りもの笑顔の使い分けが今観ても凄い。 1.口の左端だけあげる 2.両端をあげる 3.歯を少し見せる 4.大きく口をあける ボディ・ランゲージを含めれば、まだ何通りもの笑い方があったろう。 彼女の心からの笑顔が、悲しみの顔に変貌し続けるのは残酷な描写である。 最後に、ピエロの様な涙を流した笑顔で締めくくられるのは、辛い。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (3 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。