「神の誕生」というようなイメージさえ生み出した第２作目のあとを作るのは正直な話、しんどかったのではないか？（脚本の上でも秘密がなくなったスパイダーマンというので観客をひっぱって行くことは難しかっただろうし）

今作では「赦し」を中心とした脚本作りをされていたようだが、それがいささか見ていて辛い。メッセージ性を強調すれば娯楽的要素は薄れるのが必然だし、ちょっと残念だった。

脚本的には、親友であるハリーの話とサンドマンのエピソードが見る側の気持ちを分散させてしまったように思う。もったいないというか。

完成度の非常に高い３部作を作り上げたサム・ライミ監督に感謝する。