コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 卒業(1967/米)

サイモンとガーファンクルのための豪華なプロモーション・ビデオ。ラストが意味深なところがミソかも。
kinop

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「ミセス・ロシンソン」や「サウンド・オブ・サイレンス」を始めとするサイモンとガーファンクルのメロディとあのたれ目のキャサリン・ロスの魅力に尽きる。スカッと爽やかな青春映画ではなく、ほろ苦い味のするお話。ダスティン・ホフマンもそれまでのハンサムな主人公ではなく、どちらかといえば垢抜けないお坊ちゃん。そういうところが現実に近く、見ているほうも身近に感じてしまい、あんな可愛い子がいるのに何てことだと思ってしまう。見ているこっちとしては、キャサリン・ロスの味方であるから、もたもたしていてイライラさせられた。そして、結局はホフマンが教会に現れ新婦を連れ去る有名なラストになだれ込むのだが、本当に監督が見せたかったのはその後のような気がする。バスに笑顔乗り込む2人から笑顔が消え、先の不安がよぎる。そういう余韻の持たせ方がすごく印象に残った。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (2 人)グラント・リー・バッファロー[*] セント[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。