[コメント] リンダはチキンがたべたい!(2023/仏)
秩序を嫌い終始うごめき躍動する輪郭線と、ニース時代のマティスを彷彿とさせる色の洪水。なんとも騒々しくも楽しい物語は、漆黒のなかの回想で始まり幸福そうな乳白色に包まれ終わる。この「無彩色」は亡くなったリンダのお父さんがいる彼女の心象世界なのだろ。
最近のフランス映画のトレンドキーワードは、老朽化が進むマンモス団地、異人種・多民族コミュニティ、働き者のシングルマザー、子供たちの悪意なき暴走、警察沙汰に発展する集団騒乱。このモチーフが出て来る作品はもれなく面白い。
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