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[コメント] アメリカン・ギャングスター(2007/米)

キマジメなギャング、デンゼル・ワシントン
kazya-f

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







デンゼル・ワシントンはいい役者なのだが、ギャングの、しかもボスとなると少々荷が重かったようだ。それこそ運転手兼ボディガード役だったらあのキマジメさが生きてくるんだろうけど、運転手がくたばるまでの映画なんて興行的には全然だろう。

ラッセル・クロウは全体的には素晴らしかったけれど、役のなかで「女好き」属性は果たして必要だったのか。あまりにも賄賂を受け取らない潔癖すぎな前提があるもんだから、そのカウンターとしてワルい、非道徳的な魅力を出すためにとってつけたような感じで少し鼻についた。

こうした「男気」を中心に絡めたドラマを撮らせるとリドリー・スコット監督の安定感はオレの中では五本の指くらいには入る(勝手に)。

しかしながら、もうなんか彼、コツをつかんじゃって適当に流している節がある。

そのせいか、例えば奥さんの使い方とかがすごく雑で、イマイチ奥さんも立ち位置に困っていたようだ。ゾッコンワシントンについていくわけでもなく、撃たれた後ヒステリー起こしてどっかいっちゃうわけでもなく、最後も普通に教会まで一緒に行ってたしね。あの奥さん、この話に必要だったか!?どうもこれまた「ギャングの親玉なんだからとびっきりの美人とのコイバナくらい挿し込むか!」くらいの感じでとってつけた感あり。。。

もっとそういうトコ、丁寧に作ってよね!

しかし口説き方もまた生真面目ですな、ボス。

(評価:★4)

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