[コメント] 大冒険(1965/日)
日本一の大風呂敷。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
まず前半。植木が体操選手であることや、団玲子のコンパクトに探知機を付ける、などの複線が極自然にアナウンスされしかもそれらが何一つ無駄なく機能する緻密さ。キートンのサイレントや西部劇、スパイ映画と旺盛に取り込んだアクションの迫力も超日本映画級。
後半。植木が神戸に到着するあたりから物語りは急速に破綻し始める。ウルトマンのイデ隊員でもお馴染みの二瓶正也扮するギャングが黒スーツにサングラスで眠らされた団玲子を街のど真ん中で引きずり見通しの良い木陰に据わらせる。二瓶を倒し団を救った植木は少し休ませようと言って数分前に立ち寄ったはずの敵の集合場所のホテルに戻りアッサリ彼女を奪い返され、それまで植木を追っていた殺し屋は突如として植木を無視し逆に追われる立場に回る。
以降どんどん風呂敷は広がり最期にはヒトラーまで登場してしまうのだが、こういう60年代スパイ映画特有の展開が、個人的には苦手なのだが、否定はしない。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。