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[コメント] 八月の濡れた砂(1971/日)

ビーチ坊主の家畜サウンド。ただ野放し。
町田

浜崎あゆみチックなファッションと音楽(*)から”’60年代・花のサンフランシスコ”への憧憬と失望が見え隠れする本作は、むわむっわと強烈な時代臭を放つジャパニーズ・ニューシネマの傑作!と成り得るはずだったのに…。

オリジナリティの無い話の展開、紋切り型の台詞廻し、安易な悲劇とその演出には「稚拙」以外の言葉が見つからない。

ただ盛夏とは思えないような重苦しい雰囲気と、村野の緊張感の無さ、前述の時代臭が僕には廻り回って効を成したようで終始優しい目で見ることが出来た。どころか父と亡き母の青春時代のドキュメントとして充分楽しめたといえる。

(*)…湿った開放感のあるジャズ・フォークから熱風の様なラテン・ロック、ホーンセクションが極め手のベイ・エリア・ファンクまで使われた劇中音楽が良い。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)水那岐[*] ハム[*] picolax[*] sawa:38[*]

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