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[コメント] 犬王(2021/日)

まんま「どろろ」(手塚治虫/1967-68)なのは何故なのか。終盤の物語の畳み様は噴飯もので、残念無念の極み。☆3.7点。
死ぬまでシネマ

古川日出男「平家物語 犬王の巻」が原作、実在したが現代では詳細不詳な猿楽師=犬王の物語だというが、この映画との関係はどうなっているのだろう。手塚の百鬼丸もそうだったが、異能の者が徐々に失われた肉体を回復して行くとすると、最後は普通の人間になってしまう。その事もあってか手塚の「どろろ」も、終盤は物語が駆け足に萎んでいった様に記憶している。何故わざわざ同じ轍を踏むのか。

中盤までの熱狂は見事だった。南北朝中世にロックで憚らないというのは狂気だ。何処まで行くのかと期待したのに…。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)づん[*] けにろん[*]

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