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[コメント] トロン(1982/米)

本格的CGの導入というと現在では『ジュラシックパーク』('93)という事になっているが、CG導入という一点に絞ると当時は『トロン』と『ジュマンジ』('95)のインパクトの方が大きかったのです。☆3.3点。
死ぬまでシネマ

ジュラシックパーク』は恐竜映画自体の面白さがあったからね。CGの功績は他に分けてあげましょうよ。

トロン』公開当時は『ウォーゲーム』('83年)公開前という事からも想像がつくが、CGはまだ実写を模倣するレベルには到底辿り着いていなかった。観客もそれは知っていたが、同時に何れはCGが仮想現実を作り出す事も予感していた。だから『2001年宇宙の旅』や『スターウォーズ』の様に、とんでもないものを観に行こうというのではなく、「現時点でのCGレベルを確認しよう」という気があるのか、ないのかで観に行くかどうかが決まっていたと覚えている。

だから、本作はCGはまだまだ黎明期と解っていながら敢えてそれで勝負に出たディズニーの開拓者精神を褒めてあげるべきでしょう。IT産業も、ディズニーも、まだ今日('19年)程の巨大産業ではなかった時代。

光電子バイクが暗黒空間を突っ走って行く感覚は佳かった。因みに『AKIRA』はやっとアニメ映画化したのが'88年。大友克洋が延々と連載していたのが'82年12月から(映画化で中断後の)'90年だから、金田バイクがトロンの影響下なのは明らかでしょう。(→トロンの光電子バイクはシド=ミードのデザイン) (だから宇多田ヒカルの「Wait&See」は勿論として、あの疾走感は『ジェダイの復讐』('83年)にも影響を与えていると思うのです)

(評価:★3)

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