[コメント] アイアンマン3(2013/米)
どうせ派手なだけの作品だろうとまるで期待せずに鑑賞したが、いい意味で期待を裏切られた。まさかとは思うが・・・もしかすると本作は正義というものについて、意外と真摯に考察し面と向き合った作品なのかもしれない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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真犯人の動機のあまりといえばのショボさと切実さが胸をうつ。
純真な科学者が、闇に笛吹く悪のプロフェッサーになるのはどこからだろう?
これは「どこからが雨になるのか」という様な素朴な疑問で、様々な映画や小説のテーマになってきた。なのに本作は(優秀な人にとっては)笑っちゃう様なショボい事で「悪を生んでしまった」と独白させている。でも意外と悪の誕生・正義の誕生ってこんなものかもしれない。
屋上に置き去りの彼を見て、どこか他人事とは思えなかったし(笑)
ラスト付近、悪の枢軸と化した(?)彼のセリフ「やっと屋上で会えたね」は自分には少しだけ効いた。長々と民族の恨みを言うわけでもなし、国家の大儀、親の恨みを言うわけでもない、あんなクライマックスの大活劇のどんずまりの場面で言う言葉がそれなのだ。こんなある意味勇気ある展開にGoを出した製作陣に唖然ながらも拍手を送りたい。
もちろん、最終的に動力源を取り外した主人公の選択が、解決策になるなんて訳はない。"will come back."の字幕を信じて『アイアンマン4』を待ちたい。・・・正直、次あたり大駄作になる気もするけど。
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