[コメント] 大番(1957/日)
無駄なシーンが全然ないから実に気持ちいい。主人公の心情を表現する多重露光や画面いっぱいのアップでつなげる会話シーンなどもさりげなく凝っていて楽しい。要所でかかる音楽の扱いも、これまた効果的で素晴らしい。当時の東京の風俗やひとびとの様子、宇和島の風景や風習もくどくならない程度にきっちり見せてくれるから、興味深いったらありゃしない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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また、なんといっても「ずいぶん老けた18才だなあ!」といった楽屋オチにも素直に笑えるくらい加東大介(当時はもう40過ぎ?)演じるギュウちゃんが生き生きしていて、ちゃんと青春していて、ひたすら愛おしくてしょうがなかった。
主人公が魅力的でなければ成立しない話ゆえ、それだけでもこの映画はがいに大成功ですらい!と思います。
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