[コメント] 遠すぎた橋(1977/英=米)
戦争映画で描くべきものは、勝者の勇敢さや戦いの巧さなどではない。勝者の中にも敗者はいる。虫けら同然に爆弾で吹き飛ばされ、弾丸で打ち抜かれる男たちと、巻き込まれる市民。燃える町。悲しさ、ばかばかしさの押し出しの強さがいい。
長々といつまでも終わらないところなど、長々といつまでも続いた戦争そのもののようだ。もういいよ、もうやめようよ、と思っても爆弾がどんどん炸裂する。
パラシュートで降り立つ兵士は、海の中を漂うくらげの群れのようで美しかったが、そこで、飛行機から次々に飛び降りる兵士たちの息づかいを音としてきかせるアッテンボローって、すごい。と思った。
超ど派手で豪華なオールスターキャスト、とにかく好きな俳優が目白押し。だけど私は「ジャッカルの日」のエドワード・フォックスに一票。
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