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[コメント] ピンポン(2002/日)

何て書くかなぁ…などと考えると、そのたびに窪塚君のニンって顔が思い出されて「もうええ!」と思ってしまう、なのだ!←ニヤミス
ピロちゃんきゅ〜

なんか、考えている間もずっと彼の「ヒーロー参上」の映像が頭から離れない…。…ニンって。スマイルのように、この映像に引きずられて今後の窪塚くんの映画を見る事になるのだろうか。何十年後かに彼がすんごいいい役者になって、なんかのすんばらしい映画に戻ってきたら「お帰り、ヒーロー」と言ってあげよう。あ、まだオレ的には彼はヒーローになってもいないが。ニンっ

まず、まっさきに思ったのは「役者不足」であった。窪塚くんは500歩譲っていいや!としても(つまり、代わりにペコをやるヤツが思いつかない)、竹中さんと夏木さんはヨロシクなかった。個人的には他の部員達もあんま好きじゃないんだけど。良かったのはスマイルとアクマ。イメージ通り。ドラゴンとチャイナはさらに恐ろしげにして欲しかったなぁ。「I can fly !」の所の警官の演技は俺なら「もっと普通に!」とメガホンで怒鳴るね。と、書いたけど、あの警官の人には良心的な意見も多いのかな?もしかしたら、彼のキャラを知ってる人は「あはは」と楽しくなる所なのかな(オレは知らん)。んー、単純に『GO』に続いて警官は萩原聖人で良かったんじゃないか?あと、最も「うわ〜」と思ったのは子役。しかもペコもスマイルも。ちょこっと出番だからとか、子供だからとかの所為にしてほしくないね。映画の主役は窪塚くんだから、子役なんてあんなモンでいいんじゃない?なんて事か。主役は窪塚くんだけじゃなくてペコのキャラクタではないのか。子役のペコと窪塚ペコが顔が似ているとかだけじゃない何かの繋がりを感じるキャラにしなければ興ざめというものだ。そこらを監督もスタッフも気遣うべきなんじゃないか?主役なんだからさぁ。こんな所にツメの甘さを見て取れてしまうんだなぁ。ニンっ

ところで、この映画を語る上で、切っても切り離せないものといえば、誰もが語っているように、松本大洋の原作との比較だ。これは宮崎駿の『風の谷のナウシカ』のそれと一緒で、映画は映画、原作は原作。比べるまでもない。と、割り切りたい所だけど、言いたくなってしまう。それぐらい、原作と映画のテンションが違う。ま、異論反論あろうが、日本の文化の中でも世界に誇れるレベルのものといえば、アニメとコミックとゲーム。…なんか、書くと悲しくなるな…。まいいや。で、この松本大洋という人は日本のコミック界の中ではカリスマ的な存在だ(人気はともかく)。個人的には認めはするが好きか?と聞かれれば普通だったりするんだけど、だいいち、「花男」の方が好きなんだけど。ともかく、この映画の価値は、この世界に冠たるジャパニーズコミックのカリスマの代表作(?)の初映画化作品なのだ。ここはその業界のカリスマが映像化してこそバランスが合うというもの。そんな意味では余りにもこの映画の存在は普通。なんか、軽く作っちゃったなぁって感じ。まぁ、原作を知らない、あるいは好きではない人にはお薦めできる映画であるかもしれない。

誰もが知ってるツマラナイ話を、面白く自分らしく作る方が作り手としては楽だろうし評価も良くなる(ただし、本物のセンスが要る。大ヒットにはなり辛い)。誰もが知ってる素晴らしい話を更に面白く自分らしく作る方が作り手としてはやり甲斐もあるし実力があれば大丈夫だろうけど、よほどじゃなければ評価はなかなかついてこない(そこそこヒットにはなり易い)。これを踏まえて、制作側が後者を選ぶ理由はズバリ、スポンサーが付き易く小ヒットを生むからだ。この制作側のスタンスがある限り、この国の映画界に未来はないのではないか?と、こんな邦画1本でそう思ってしまった。ふう、長くなった。ようやくニンっの笑顔が消化された気がする。満足。

(評価:★3)

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