コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 1980 イチキューハチマル(2003/日)

テクノに合わせて無機質さを装えばまだしも、時代の匂いが皆無。ソレを売りにしようとした映画でこの体たらくは余りにも痛い。
ピロちゃんきゅ〜

ストーリー自体にはテーマもなく主義もなく、ただ単に時代的なモノの一瞬を取り上げてってのがメインテーマなわりには大雑把な記憶からたどった時代時代の小道具映画。1980年の流行をジョン・レノン暗殺から大晦日までの20日間に集約したような作りだ。当時の流れからいっても春に流行ってたものは12月には廃れてたりしたのだと思うがそこらへんまでの気遣いは感じられなかった。ルービック・キューブとかそうじゃなかったっけ(使ってたルービックキューブがバッタモノであるという妙なこだわりは買う)?むしろ80年の冬っていったらゲーム・ウォッチが爆発的に人気あった瞬間じゃなかったっけ?え?それは地方の所為かい?ま、そうかもしれないけど。とにかく、当時を知ってる人ならバカ受け!とかバカみたいにはしゃいじゃって小道具つっこみすぎだよね。たぶん一番小道具を集めて喜んでたのは監督なんじゃないか?そーなんですよピロQさん!とか言ってんじゃねぇか?なめんじゃねぇ。

ていうか、なめねこ大ブームは翌年だよ。なめんじゃねぇ(にゃ)。第一、流行してたモノだけがその年を表現するなんて、そんなワケないじゃんか。

ところで、蒼井優クラスの娘がたかが部活でオールヌードなんてぇシチュエーションは余りにも有り得ない。どうせなら、最後のラッシュ時にぼけぼけの蒼井優ヌードシーンが挿入されてからテクノ少年が切れる方が良かったのではないだろうか。ま、どっちにしろ、そんなのは現代でも有り得ないけど。そういえば、当時、オレの友人が高校で自主制作映画を撮ってた時、主演の娘の親のチェックの厳しさったら凄かったぞ。「ここでカルピスを飲むってのはなぜだ?」とか(結局・男役が牛乳を飲むシーンがカットインしたw)。トイレで驚くってシーンも「とにかくトイレの撮影はダメ」とか。うちのトモダチも「えーっと(汗;)、そのイメージはですね(汗;)」としどろもどろに説明して却下とか変更とか、いろいろ苦労してた(そりゃ、娘がカルピス原液一気のみでニッコリなんてシーンだなんて言われりゃ怒るよなぁ)。それこそ金の問題じゃないの。部長(監督)も副部長も「そこまで真剣なら自分が脱げ」とか言われるのが1番の恐怖だったのではないだろうか(特に副部長)。

(評価:★1)

投票

このコメントを気に入った人達 (2 人)甘崎庵[*] 水那岐[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。