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[コメント] 秋日和(1960/日)

仕事しないでメシばっか食ってて20代女性を「〜ちゃん」呼ばわりしても嫌われないナイスミドル3人衆のような人は今や野村前阪神監督だけになっちまった。あ、いや野村は仕事してるな。そこだけ訂正。
torinoshield

以前母方のじいちゃんの葬式があった。一週間ぶっ続けなんだね、田舎だから。それでうちの母親とかが「あーもう早く終わんないかね」って言ったらばあちゃんが「おらの葬式ん時はずいぶん質素になりそうだのっ」とぼやいてた。母とばあちゃんの世代間の葬式のあり方のギャップを感じた瞬間だったがこの映画ではそれが鮮明に出されている。

うちの両親が司葉子と同い年。そうするとうちのじいちゃんばあちゃんがあの3人組と同世代って事になる。更に、と言うことはこの映画でやがて結婚するであろう司葉子夫婦の子供が俺だ、じゃない俺世代だ。

あの新世代の夫婦が(前の世代からすると常識の)親と別離するのに苦渋の選択をしたかと思えばその15年後にジーンシモンズが血を吐いただの、火を噴いただのといったものをテレビにかじりついてた子供がいるのですよ。こっちのほうが世も末か。小津映画にこういうのが出てれば俄然親近感が沸くというものだ。

ひとつ目を惹いたのが若い人達のファッション。俺は自分の母親なんかが似たような服や髪型をしていた時代をかすかに記憶しているのでひどく懐かしかった。男女で登山とか、この上の戦時中世代には信じられない行為だろう。 着る人が着れば「すごく似合う」当時のファッション。司葉子可憐だよなぁ。うーん可憐だ。俺もおじさん3人衆と感想は大して変わりません。おれも「〜ちゃん」呼ばわりして美味しい飯おごって判子だけ押す仕事してぇ〜。こりゃ貴族ですよ

(評価:★5)

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