[コメント] あの頃ペニー・レインと(2000/米)
叶わなかった恋も涙も後悔も、そのすべてのトキメキとノスタルジアと共に、最後には笑顔に変わっていく。ああ、ペニー・レイン、おお、ペニー・レイン・・・僕は今、最高に幸せな気分だ。
あまりに「個人的」な映画(自伝的映画なのだから当然)だが、パーソナルであること・自分をさらけ出すことでしか表現できない、青春の感情の揺れの「普遍性」にノックダウンされてしまう。「ロックンロールとは生き方なんだ!」と口にされる感動的なセリフがあったけれど、まさにキャメロン・クロウは自分が生きた「70年代」を、こんなにも無防備なままに映し出してくれた。
受け手に「これ、まるで私みたい」と感情移入させることは優れた映画の大切な条件の1つだと思うのだが、キャメロン・クロウは、「これ、まるで私みたい」と感じさせるだけの情熱をペニー・レインとウィリアムに封じこめた。そして、「ペニー・レインのことを一番わかってるのは私/僕だ」と思ってる世界中の、何万人もの人たちは、これからそれぞれの「ペニー・レイン」を生きてくんだろう。
僕もそんな一員になった。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (8 人) | [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。