[コメント] オール・ザ・キングスメン(1949/米)
『ハスラー』でロバート・ロッセンはだらしなくウイスキーを呷る男を実にうまく撮っていたが、本作でも何かを得るために何かを失うというモチーフと酒のだらしなさが作品世界の中で強く繋がりあっていて、そこに紛れもないロッセンの刻印がある。荒削りだが秀作。
THE ENDのタイトルが出るワンカットの構図も実にロッセンらしい美しさで、こんなカットを見せてくれる監督の作品が、どうしてこんなに少ないのだろうと彼を放逐したハリウッド映画界をうらまずにいられない。
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