[コメント] 快楽の園(1925/英=独)
正直、我々が観ることの出来る成熟期の面影はここにない。しかし、螺旋階段から降りてくる女達の脚を映すファーストシーン、水中撮影、多重露光を利用した幽霊の表現など、テクニカルなタイプの監督であるということはよく分かる。
以下、取りとめない感想ですが。
犬の使い方が実にうまい。映画の主筋をうまく支えている。その意味では女主人公が下宿する家の主人夫婦も同様。ちょっとほろりとさせてくれる。女優がふたりとも肉感的なタイプなのは、ブロンドのスリム美人が好きなヒッチコックらしからぬ感じ。
下宿屋の主人がヘッドホンをつけて電信機風のラジオで放送を聞いているシーンがちょっと出てくる。軍用の物を除けば、当時珍しいものだったのではないかと思うが、ヒッチコック監督が映画界に入る前の仕事が通信技師だったことと関係あるのだろうか。
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