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[コメント] ブラザーフッド(2004/韓国)

観ている間は、(話が話なので仕方がないが)北朝鮮側の人間がろくに描かれていないのが気になった。観終わった後は、この兄弟のためなら他の人間がいくらおっ死のうが何とも思わない自分に気付き、うすら寒くなった。[ヤマハホール (試写会)]
Yasu

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







実際に戦争が起きている時に作られた映画は(チャップリンの『担え銃』のように)戦争を皮肉る内容になる。戦争が過去のものになれば、それは美談として描かれる。がしかし、朝鮮戦争は果たして過去のものか? あくまで「休戦」しているというだけで、少なくとも名目上はまだ続いているものではないのか? それを一方の側からしか検証せずに映画にしてしまってもいいものだろうか?

もっとも、メインはあくまで兄弟の絆の話だから、北朝鮮側でもあり得た話だった、ということも出来ようが。そんなわけで、一番ジーンときたのは、ジンソクが家族のもとに戻ってきたラストシーンで、言葉を話せない母親が無言で彼を抱きしめるところだった。

それにしてもまあ景気よくポンポン爆破して、景気よく人をわんさか使っていることよ。日本では考えられないね。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)ハム[*] takamari[*] IN4MATION[*]

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