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[コメント] ジョンQ 最後の決断(2002/米)

枠組みがいわゆる銀行強盗英雄映画と同じで、おまけにかなり御都合主義な面が強いので、デンゼル・ワシントンが主役を張ってなければ、恐らくはただの二番煎じ映画以外の何者でもないと思う。
わっこ

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重病の息子を助けるため、病院を占領した男の映画。

狼たちの午後』『リスキー・ブライド』『パップス』などいわゆる銀行強盗英雄映画と『交渉人』を足したような感じの映画だが、舞台が病院で、犯人の動機が息子を助けるためとしたことで同情できるようになっている。

ただ、枠組みが前途の映画とほとんど同じで、おまけにかなり御都合主義な面が強いので、デンゼル・ワシントンが主役を張ってなければ、恐らくはただの二番煎じ映画以外の何者でもないと思う。御都合主義な部分というのは息子のためにジョンQが臓器を提供するため自殺を図ろうとした直前に偶然亡くなった人の新しい臓器が届いたり、死の直前の息子に心臓移植手術のような大手術を事前に検査なく、いきなり行って成功してしまうというのもいくら物語でもリアリティがないところ。

また、最後の裁判シーンでジョンQが人質の監禁に対して有罪判決を受けた時、ジョンQの妻デニスが無罪にならなかったことを意外と考えていたことも不思議でならなかった。それと、現実問題してジョンQ一人で複数の人間を縛らない状態で人質にとって警察と交渉するというのは、リアリティに乏しく、無謀すぎる気がする。

役者としてデンゼル・ワシントンの演技は素晴らしく、特に拳銃自殺しようとして、間一髪、やめるところはなかなか緊迫感があった。

(評価:★2)

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