高校での銃乱射事件で犯人に自分を殺すか友人を殺すかの選択を迫られた少女の決断を描いた映画｡

最後には､主人公ダイアナの高校生の頃の回想だと思われた場面が､実は高校生のダイアナが現代の姿で未来の大人になった姿がダイアナの想像だったという事実が明かされるどんでん返しになっている｡

構成として､犯人に二者択一の選択を迫られた､ダイアナが未来の姿を想像を巡らす内に､友人を救おうと決意することが大筋なのだろうが､結局､ダイアナが自分の未来を想像することでモーリーンの命を救うという選択を決断させるだけの理由が見当たらないため､このようなどんでん返しを展開されてもしっくりこない｡

また､せっかくのどんでん返しなのに､どんでん返しをほのめかすような伏線もないため､インパクトにも欠ける｡

これだったら､友人殺す選択を決断したダイアナの苦悩か､ダイアナに救われたモーリーンがトラウマでダイアナのふりをしているという結末のほうが素直に受け入れられたと思う｡