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[コメント] エイリアン2(1986/米)

戦闘シーンも爽快だし、ドラマ部分も感動でき、アクション映画としても、人間ドラマとしても存分に楽しめる作品で、SF映画としては文句なくおすすめできる。
わっこ

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エイリアンを発見した惑星LV426を舞台に海兵隊とエイリアンとの戦いを描いたSFアクション映画。『エイリアン』の続編。

前作は密室空間を舞台にした恐怖映画の色が強かったが、今回は前作で唯一の生き残った主人公リプリーと海兵隊が前作でエイリアンを見つけた惑星に降り立ち、エイリアンと戦うアクション映画となっている。

前作よりもストーリーがスピーディーでテンポもよく、わかりやすいところは非常に好感が持てる。前作のキャラよりも登場キャラの個性が強くなっていて、どのキャラも活躍場面が均等に与えられており、感情移入しやすい。リプリーも前作よりも戦う姿勢が感じられるようになり存在感が増した。

アクションシーンに関しても、前半はエイリアン軍団と戦う海兵隊との激しい銃撃戦で引きつけ、中盤は生き残った海兵隊とリプリーたち対エイリアン軍団との籠城銃撃戦で引っ張り、終盤に至っては籠城していた建物からの脱出とエイリアンに捕まった少女ニュートを救出するリプリーのアクションだけでも十分迫力があるのに、ラストでリプリーが作業用の機械スーツを操作して、生きていたエイリアンの親玉クイーン・エイリアンと戦うシーンまで盛り込まれては、文句のつけようがない。

ストーリー面でもLV426で唯一生き残っていた少女ニュートにリプリーが母性愛を懐き、後半にヒックスを宇宙船に送り届けた後、ニュートを救いに戻るところは非常にたくましてかっこいい。ラストでニュートがリプリーをお母さんと呼ぶところも感動的であった。

役者の演技も申し分ない。リプリー役シガーニー・ウィーバーは前作よりもアクションシーンも増えたのに、それを一人でこなしてしまうところは感服してしまう。ヒックス役マイケル・ビーンも渋くてかっこよく印象的。ビショップ役ランス・ヘンリクセンも妙に胡散臭いのだが、ラストでリプリーを助けに戻ってくるところはよかった。ちょっと情けなさが残る兵士ハドソン役ビル・パクストンや男勝りな女兵士バスケス役ジャネット・ゴールドスタインの演技も印象深かった。ニュート役キャリー・ヘンもウィーバーとの演技は息がばっちり合っていてよかった。

キャラにしても前作で仲間を救えなかったリプリーがニュートを救いに命を賭けて敵陣に戻るところや前作ではアンドロイドに騙されて仲間を殺されたのに、今回はアンドロイドのビショップに助けられ、彼女が彼に信頼を抱くところに、前作からのトラウマを克服した彼女の成長が感じられ素晴らしかった。

総評としては戦闘シーンも爽快だし、ドラマ部分も感動でき、アクション映画としても、人間ドラマとしても存分に楽しめる作品で、SF映画としては文句なくおすすめできる。

(評価:★5)

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