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[コメント] ファインディング・ニモ(2003/米)

冒険ものの魅力を視覚的な刺激で語り尽くす作り。もったいぶることで高まる期待感や、見せないことで煽る恐怖感はない。
おーい粗茶

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







出し惜しみ無く繰り出される映像は、「次は何が起こるのか?」を楽しむ暇をあたえない。未知の出会いは早々とそれらが善意であると説明され、精神的な恐怖感を感じさせない。とにかく「見せて楽しませよう」というポリシーがあり、その視覚的な刺激が強い分必要以上の不安は与えないようにするという、子供たちへの配慮が感じられる。それは、想像力を刺激することを放棄してしまうことになり、冒険物語の快感の大事な要素が抜け落ちることとなってしまった。DVDで何度も鑑賞するのならどうせ想像力でのワクワク感などそのうちなくなってしまうのだから、こういう作り方でOKなんでしょう。

「子供が頑張る」というより「お父さんも頑張ってんだぞ」というテーマや、お母さんの扱われ方と新しいパートナーの設定などにとても「お父さんエイド」を感じたが、これも今後を見据えたディズニーの何か「戦略」なのでしょうか? 息子と2人で観にいってちょっと気まずかった。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)りかちゅ[*] ミルテ[*] kiona[*]

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