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[コメント] 酒とバラの日々(1962/米)

こういう重たいテーマを面白く見せてしまうという作品は、個人的に一目置いてしまいます。
おーい粗茶

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







スペクタクルは目を楽しますことに目的があるのだと思いますが、それを、過剰にやればやるほど、暴れれば暴れるほど、作品のテーマを語っていくことになるというシーンを持つ作品て希少だと思います。ジャック・レモンが、嵐の中温室の中に隠した酒をとりにいく場面(「嵐の中、酒をとりに行く」と字で書くとバカバカしさがよくわかる行為をスペクタクルにしてしまうセンス!)がまさに典型で、ジャック・レモンがやればやるほど、観ているものにテーマを深く注入していくのです。重要な役割をいくつももった映像の力強さを感じます。初作『ゴジラ』もかくや、と思いました。

酔っぱらったジャック・レモンがこっちに向かってフラフラ歩いてくると、画面(ガラス)に思い切り頭をぶつけるなど、しっかり好きなギャグもはさまずにはおれない、監督がたまらなく好印象。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)甘崎庵[*] けにろん[*]

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