コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 大いなる幻影(1937/仏)

残念ながら、と言うべきか、ファルージャに侵攻する米軍兵士が感じているように、世界は興奮に満ちている。
G31

丁寧だが、勢いが弱くじれったい。敵対する仏軍―独軍間の、貴族将校同士の交流(ピエール・フレネーシュトロハイム)だけでなく、庶民士官同士のそれ(ギャバンと老看守)も描かれる。われわれは、自ら創りあげた国境という名の幻想に、あまりに振り回されすぎているのではないか。そんな疑問と提言が見て取れる。だが、その幻想が産み落とした現実は、あまりに巨大で重いものだ。一緒に感傷に浸る気にはなれなかった。

70/100

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (2 人)たわば けにろん[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。