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[コメント] 007/ドクター・ノオ(1962/英)

著名シリーズの一作目ということで好意的に見れたが、クモ嫌いには凍りつく作品。
G31

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 ジェームス・ボンドなるキャラクターが一定程度確立しとるなと。リスクを顧みるとか、作戦を立案するとかはなしに、まず敵陣に乗り込んじゃう。現場主義みたいなやつか。ある種の大胆不敵さという。で、案外やすやすと、敵に生殺与奪の権を握られてしまう。それも何度も。そこから脱するのも、知略とか、洞察力とかではない。偶然、もしくは不屈さみたいなもの?日本人好みに言えば根性か。要は洗練とはほど遠い。ただ、どんな状況でも常に威厳、冷静さ、優雅さを維持している。そう努めている。場合によってはユーモア・センスも。ここら辺が人間離れしてるなと。貴族的とでも言うのだろうか。

  ♢ ♢ ♢

 さすがにいろいろ詰まってるなと。どこかで聞いたことあるスカ風のジャマイカの歌とか(←そこかい)。ホラ貝?がマイアミで50ドルで売れるのだとか(←)。あと、ちょっとした場面場面の画(え)が魅力的に撮られてる。画面を視る楽しみみたいなものが結構感じられた。ドクター・ノーが初めて声だけで登場する部屋の構造とかね。天井の格子状の明かり取りが壁や床に投げ掛ける影の不安定さね。

 ただ、話は、ノーの島に上陸してからはもたついた。特にノーが姿を現してからかな。チャイニーズじゃないじゃん!みたいな。ドイツ人とのハーフだとか後説明(=言い訳)あったけど。謎がなくなり、物語の推進力が失われたな。なんでアメリカのロケット発射の邪魔してんの?とか、そのために放射線を用いるてえのはいいとしても、放射性物質を島中に廃棄してんのはなんで?とか、そういうことが気になる間(ま)を産んでしまった。

75/100(20/8/7再見?★1つ減、レビュー追記)

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ロープブレーク[*]

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