[コメント] フライト(2012/米)
あ、見えた、てな感じの出だしから、グイグイ引き込まれる(←オイ)。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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次の、飛行トラブルのシーンの視覚的・音響的迫真性も凄い。座席の上で、歯を食い縛り、拳を握りしめ、体をガチガチにしながら見るはめとなった。
だが何より、人間心理の情景描写、状況描写、ですなあ。酒飲みのいじきたない心理を、(こちらも酒飲みなので)痛いほど突いてくる。
宿泊したホテルの、隣の部屋が空いていて、てな描写には、映画の作為が露骨に見えてしまっている感じがなくもない。だが、まあ、ねえ。
神や信仰を持ち出してきたのは不用意だったね。ある種の作劇センスで、社会性の意図だろうが、そういう「電気が足りないから、原発は安全だ」みたいな論理構成は不要だ。真実から遠ざかる。
端的に言って、「あの時、かっこをつけずに、嘘をつけば良かった」なんて、冗談半分・後悔半分に述懐させるようなオチの方が良かったね。
観終えて、酒が不味くなる映画であったことは間違いない。
80/100(13/03/18記)
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