カメオも含めた豪華なキャスト。テレビ局の敏腕プロデューサーとＣＩＡの暗殺者という、全くの異業種を掛け持ちする人物が主人公という魅惑的な設定。

　観客としては、その中に非常に興味をそそられるものが存在するにも関わらず、肝心かなめのストーリーは、二律背反する生き方の中で、徐々に憔悴し、自分を見失っていく主人公の書き込みが非常に甘ちゃんで説得力に欠け、非常にストレスがたまりました。

　主人公を演じたサム・ロックウェルについては、スターとしての輝きが感じられない、もっさりしたただのおっさんにしか見えず、「なんでこいつがこの話題作の主人公なんだ？」という疑問さえ感じました。