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[コメント] 黄泉がえり(2002/日)

最愛の人が甦ることによる歓び、戸惑い、そして受容の過程をユーモアを交えつつ丁寧に紡ぐ前半はなかなか秀逸。が、主人公2人の物語が胡散臭く破綻していくにつれ、次第に興醒めしていった。
緑雨

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







平太(草なぎ剛)のキャラクターの一貫性の無さ。クールで人間味の無さそうな官僚だったのが突如豹変。自分の頬を平手打ちし、エレベーターの壁に頭を打ち付け、あげくのはてに不法侵入を強行。何が彼をそうさせるのか、まったく伝わってこなかった。

葵(竹内結子)にしても、最後になって「私が会いたかったのは(俊介じゃなくて)平太なのよ!」なんて、あんなに俊介に会いたがってたじゃん。俊介を喪って心を病み、他のガールフレンドに「俊介を隠してるでしょ!」って異常者まがいに襲い掛かったりしてたじゃん。あそこまでしといて、なんで平太なんだよ。

伏線の張り方がまったくもってなってない。ラスト、平太が葵を抱きしめようとした瞬間消えてしまうあたりは、正直もう勝手にやっとれって感じでした。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)おーい粗茶[*] sawa:38[*] ボイス母[*]

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