[コメント] 狼の挽歌(1970/伊=仏)
「流れ者には女はいらねぇ。」陽光きらめく、だけどとってもフィルムノワールな映画。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
ブロンソンのクールなかっこよさが炸裂。狼や挽歌という言葉がここまで似合う男、ちょっと他には見当たらない。
最期に見せる女へのギリギリの愛情にもヤられる。うう、愛していたのだねぇ、と。
実写版の峰不二子もイイ!「私は弱虫だから。」なんて、いけしゃあしゃあと殊勝な顔して言っちゃうんだもの。そのうえで、開き直るやいなや「そう、私は売女よ!」だし。彼女のとっかえひっかえなドレスや小道具を見ているだけでも、時代の色が濃厚に漂ってきてワクワクする。
エレベーターを使った演出の素晴らしさはもちろん、場面と場面のつなぎも何げに粋。悪玉のギャングの家もけっこう凝っててウキウキする。
話自体はたいしておもしろくないしツッコミどころも満載だけど、それでも、<映画として>骨の髄まで楽しめる。と私は思う。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。