[コメント] 茄子 アンダルシアの夏(2003/日)
あまりにも不透明な空
1色ペイントにしか見えない空がスペイン風かどうかは知らない。どっちにしろ、あまりにも透明感がなくてな。青い空の向こうは無限の空間があるわけで。なんか、この青い空はまるで青い物質が浮いているようだ。「アニメでソレはムリ」とか言ってほしくはないね。あるいは考えてなかったってんなら考えて欲しいね。いやいや、考えた末の結果がアレですってんなら、間違ってるよって言いたいね。蜃気楼やら太陽光の反射やら素人にも判るぐらい「こだわってるぜ!」ってのを伝えている分だけ、その空と背景の山の手抜き具合が強調されているようでちょっと辛すぎると思うわけだよ。ストーリーは多くを語らない分、映画っぽくは仕上がってるように見えるけど、「映画っぽい」っていうレベルは「作りもの」の域を出てないレベルっていう事であって、実写を超えたリアリティを追求している以前の問題だと思う。
結果的に並な話だ。
ところで、この十何年かは観てないけど、NHKのツール・ド・フランスのドキュメンタリー風編集番組は面白かった。逃げるインデュライン。追うデルガド!元王者のレモンが意地を見せる!なーんて(本当にこんなシーンがあったかは微妙だが)。フジTVに放映権が移ってからは未見。やっぱ、彼らの場合、レースでの駆け引きや意地の張り合いが人生の全てを表現していた感がある。そのプレーがキャラクターを作っているってヤツだ。アニメーションでそれをやってのけた時に初めて感激するものと思う(ただし、そんなものは実写の映画ですらほとんど無いが)。
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