[コメント] ドニー・ダーコ(2001/米)
運命は必ず「埋め合わせ」をする。真の英雄物語。目からウロコのSF純愛。ネオコンが履くのは漂白されたようなまっさらなスニーカー。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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サクリファイス。
時間軸は戻り、世界は「空いてしまった穴」(ドニー)を埋める。 それ自身が意志を持つように、穴の修復を始める。 捻れて盛り上がり、開いた傷口を塞ぐように。
運命は変わる。
ソレに飛び込むのか?勇気を持って? 愛を知ったから、世界に恐れは、もう、無い。
あった事は無かった事に。 ありえた事も無かった事に。 でも、「なるべくしてなるようになる」 行き先はソコにしかない。
時間は放たれた矢の様に、銃弾の様に一定方向を目指して飛び続ける。
彼が居なくなった世界。 そこに彼の成長した痕跡は無い。 家族の悲しみ。若くして突然断たれた前途。 しかし、家族も含めて、彼の勇気がなしえた世界に存在する人々。この世界を支えているのがドニーであると、誰も知らない。
美しい美しい話。 ドニーは英雄。真のスーパー・ヒーロー。彼女もそう言ったよ。
少年は大人になった。愛を知った。 「世界にキミを失うという事以外に、恐れるモノは何も無い」
彼女と出会い、世界に(多分、生まれて初めて)感謝した。 この世界に感謝を捧げ、自分をも差し出す。 自分の愛する者達のために。 世界を支える。礎になる。
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