[コメント] ターミネーター(1984/米)
T-800が20年後に州知事になるってのは当時(1984年)の人には衝撃だろう
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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皆、人と話していて「怖い」と本能的に思った相手はいるだろう。子供の時は特に多かったと思う。それは肉体的に劣っている、という要素もあるだろうが何よりも全く理解してくれそうもない相手、ってのが俺的には一番怖かった。
それは学校の先生であり、警察官であり、お医者さんだったりするのだ。この3者に共通する(子供ながらの)怖さってのは有無を言わせない押しの強さではないだろうか。自分の思いなど聞いているのかいないのか。子供的には全然聞いてない人達。
まあ、大人になってもそう思ったりする職業の人達だから子供にはなおさらだろう。そういう意味でこのターミネーターの1作目は全く自分の言い分を聞かない、という子供時代の恐怖心を思い起こさせるロボット相手と言うのが強烈。
大抵の映画のヒール役は一見まともな事を言ってはいるがどこかネジが抜けている(つまりは気が狂っている)=全く説得力が無い→正義は我にあり という図式で成り立っているもんだ。
ところがこのロボットの行動には全く狂っている部分が無い。ただ単に目標物の破壊、それだけだ。整合性の取れている人の、そして自分の言い分を全く聞き入れてくれない人、この二つがそろっている相手は恐怖を呼び起こすものだ。教師、警察官、お医者さん、子供が恐怖するのは全く正しい。そしてこの映画も。
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