[コメント] テルミン(1993/英=米)
ブライアン・ウィルソンが言葉につまるたび、ヒヤヒヤしてしまった。頼むから例のダークサイドには行かないでくれよ!と。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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笑える映画だと思って見に行ったのに(いや、かなり笑っちゃう場面も多かったんだけど)、ラストシーンに涙がぽろり。
仲良く歩いてゆく二人の後ろ姿にかぶさる「Good Vibrations」とともに「これは20代、それも30代にはまだまだの、宝物のような世代の人たちのための曲なんだ!」といったブライアン・ウィルソンの言葉がよみがえってきて、なんだかもう胸がいっぱいに。
「ふたりの失ってしまった時間を少しでもたくさんとりもどせますように。」と願わずにはいられない、とてもステキなシーンだった。
ふたりは結婚していなかったからこそ、あんなふうに「時をこえたホンモノの愛」でいつまでも結ばれているのだろうなぁ。
たとえ「ヤラセ」だったとしても、最後にあのカットを持ってきて「Good Vibrations」を流すという監督のセンスには脱帽。インタビューしたひとりひとりの言葉やそれぞれの個人史、関係を真摯に受けとめていなければできない技だ。
そんな粋であたたかな「演出」には、心からの賛辞と感謝を贈りたい。素晴らしいドキュメンタリーを、本当に本当にどうもありがとう。
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