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[コメント] サスペリア(1977/伊)

よく解らない魅力を持つ映画である。恐怖映画として宣伝していたわりには怖くないし、美男美女の俳優が出てくるわけでもない。それなのに、見ている間中、先を見たくなっているのだ。先が読めない脚本(破綻しているとも言う)と、赤や青などを用いた舞台調の照明効果や音楽や何やかやが、クセになるような魅力を持っている。
ロープブレーク

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ラストの主人公の笑顔がいい。どっかで、彼女は魔女の霊体に見込まれて、本物の魔女になったのだろう。建物が燃えたのは、彼女に取り憑いた魔女の霊が、ダンススクールのおばはん達の、魔女としてのパフォーマンスを良しとしなかったためだろう。そりゃそうだろうなという感想だ。2019年のリメイクは作られるべくして作られたのだ。

蛇足.このよく解らないクセになる魅力は何かに似ていると思ったが、神保町の共栄堂のスマトラカレーだ。あちらもカレーなのにさほど辛くないし、凄い具が入っているわけでもない。色もカレーにしては異色だ(変に黒いんですよ)。なのに、食べ続けているとクセになるんだよな。サスペリアはホラー映画界のスマトラカレーだったのか。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)青山実花[*] おーい粗茶[*]

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