[コメント] アウトロー(1976/米)
冗長ゆえパッケージ感覚に難有りだが映画的刺激に富んだSO-SO西部劇
主人公イーストウッドを復讐に駆り立てる動機が明白に提示されそのプロセスに移入しやすく、ロードムーヴィー的展開が行きずりの出会いをリリカルに照射し、キャラクター造形も味わい深くそのヒロイックなスタイルに珍しく好感が持てる佳作である。脚本を担当したフィリップ・カウフマンの功績は大きいだろう。ただし、イーストウッドはいつも語りすぎてしまう傾向があるようだ。映画をみなまで言わずに留めておくということが出来ない人である。本作にいま少しの潔さを持ち合わせることが出来たならば、その無常観はより飛翔したことであろう。無用のヨタ話だが、ソンドラ・ロックはイーストウッド顔である。後にロックがイーストウッドへの誹謗に満ちた暴露本を出版したということらしいが、どのような内容なのだろうか。
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