[コメント] 殺しが静かにやって来る(1968/仏=伊)
段取りの瓦解には、すべてが無駄に終わったという、消尽の感傷がある。あるいは、段取りによって生じた感傷の数々は何だったのかという、感情の信憑性の喪失がある。それが失われると、話は観測に価しなくなる。しかし、最後まで担保される論理性もある。
クラウス・キンスキーの驚異的な成長がそれだ。
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