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[コメント] スイング・ホテル(1942/米)

受け手をクロスビーに共感させることでアステアの略奪愛に緊張を煽らせても、クロスビーがマージョリー・レイノルズの貞操観念を信用しない証左になってしまい、彼への移入が打ち消される。
disjunctive

アステアに対するダンス妨害も変態機動を観察したい受け手の欲求を妨げることでやはりクロスビーの男を下げてしまう。唐突に挿入される戦時映画の教条性も混乱の種となり、マージョリーの女性心理を除いて、キャラクターに適切な類型を獲得させてくれない。

(評価:★3)

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