[コメント] 裁かるるジャンヌ(1928/仏)
Jesus!
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
なんてこった!
こんな凄い映画だったなんて! しかもこの映画が、長い間、無用な(むしろ害毒な)音楽と字幕の装飾によって虐げられてきたなんて!
2003年12月1日渋谷ユーロスペースにて修復無音声版を鑑賞。 静寂の中、遠くに映写機の音だけが聞こえる。張りつめた空気。緊張感。
元来無声映画はオーバーアクトとも言える演技で「全身を使って」表現する。音声としての言葉を持ち合わせていない以上、それは必然だ。 ところがアップの連続で語り尽くすなんて! シンプルの極限。アヴァンギャルド。驚きの連続。
神よ!
そう呟いて絶命する表情に、アップの連続は集約する。 まるでこの表情を、この一瞬をカメラに収めるために本作は作られたかのようだ。映画的なものから対極にあるようで、最も映画的な瞬間。
なんてことだ!
余談
静寂の映画館の中、ウチのヨメは嗚咽を堪えるのが大変だったようだ。(純真さ故の)愚かさに打たれたそうだ。 「愚かな女はなかなかいない」ヨメの持論だ。「愚かな男は山ほどいるけどね」。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。