[コメント] 夕陽のギャングたち(1971/伊)
レオーネのフィルモグラフィの中では最もロマンティックな物語とキャラクタ。しかし演出が若干空回り気味であることは否めず、レオーネ自身がその溢れるロマンティシズムを扱いかねているようにも見える。結果としてモリコーネの音楽もしょんしょんしょんしょん。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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終盤、ジェームズ・コバーンが列車から飛び降りるあたりからラストカットに至るまでは圧倒的にすばらしい。列車の速度感と吐き出す蒸気のスペクタクル。大爆破。そして暗闇の中、戦場と化した地を俯瞰で捉えた引きの画はアンゲロプロスにも通じる空気感だ。このラストの戦闘シーンはレオーネの中では『続 夕陽のガンマン』の橋爆破と並んで最も派手なシーンであるが、最も「芸術性」に富むシーンでもある。
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