[コメント] 白昼の決闘(1946/米)
三人の名撮影者がどう分担していたのか興味深い。ロー・キー気味のラブシーンの軟調な画面はリー・ガームスのものか。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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『風と共に去りぬ』と比べられることが多い映画なのに、日本ではアメリカ映画史から抹殺されている感のあった本作だが、私は『風と共に...』なんかより『白昼の決闘』の方がずっと刺激的な傑出した映画だと思う。確かに『風と...』が女性ファンに訴求する要素が多いのに対して、『白昼の決闘』は多くの女性から疎まれる映画でしょうが。
ライオネル・バリモアとリリアン・ギッシュのいかにもこの二人らしい老夫婦のキャラクター造型が見られるだけでも素晴らしい。また、当時売り出し中だったグレゴリー・ペックの若々しいギラギラした悪漢役は後年の胡散臭さがなくてとてもいい。ペックと対決するジェニファー・ジョーンズの過剰な演技は、はっきり云って大仰だと思うシーンもあるが、多くのシーンで映画的に納得できる過剰さなのだ。やっぱり、この人は巧い。ラストの岩山での決闘の、血みどろになりながら、のたうち回るシーンの映画的過剰さよ!全く常軌を逸している。
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