[コメント] シックス・デイ(2000/米)
劇中のリペット。あの存在。 2002/2/13のニュースにて、米国で猫のクローンが生まれたというものがあります。
劇中のように、記憶を転送できるという訳では(勿論)ありません。また、完全に同一かというと(胎内に居る時の状態が影響する為?)体の柄などは差が生じるということです。
それでも、これは一部の歪んだ(←私的な意見です)ペット愛好家達に、恐ろしい選択肢を与える一つの大きな事件です。私はこの映画の「リペット」を見たときに、一つの恐ろしい未来社会の姿を見せられた気がします。「これはありえないことじゃないぞ」と。
人間は駄目だけど、ペットならば・・・などと言う、わけのわからない倫理観のようなものが、リペット事業を推進させる可能性は完全には否定しきれません。現段階では、クローンは免疫力・生命力において、通常の個体に比べて明かに劣っているという実験結果が出ています。その壁を超えた時、本当にリペット事業が興るかもしれないのです。
ペットを愛する人間の一人として、持論があります。
もともとペット好きだった(筈の)人が、「死ぬ時の別れが辛いので、もうペットは飼えない(飼いたくない)」という発言。これは、平然となされるものですが、私には到底受け入れることの出来ない発言です。
一匹でも多くのペットを幸せにしてやりたいと、何故思わないのか。捨て猫、捨て犬。すぐに処分・解体されるようなペットはごろごろといます。そのうちのたった一匹でも良いから、幸せにしてやってはくれないでしょうか?
私の中では、この考え方、「死んだ時の別れが辛いから、せめてポチ(←仮定)の分身が欲しい」という意見と紙一重です。想像するだけでぞっとします。
映画本編から連想したことですが、、ちょっと怖くなりました。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (4 人) | [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。