[コメント] 地下鉄のザジ(1960/仏)
過去の作品に敬意をはらいつつ周到に映画を解体していくルイ・マルの手腕は優しさと美しさという点において、ヌーベール・バーグ作家たちと一線を隔しているし、時代の要請としてその作業の意義と重要性も理解できる。
で、面白いかと問われれば、やっぱり退屈だと言わざるを得ない。
歴史をくつがえすだけの破壊力は、普遍性の中にあるのではなく一瞬の強烈な輝きにの中にあるということなのだろう。
そして、その輝きはその場に立ち会った者にしか見えない。それはそれで良いのだと思う。
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