[コメント] デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!(2000/日)
アニメーションを観ていて、これほど引き込まれたのは久しぶりだ。実によくできており、できすぎの感すらある。現代という時代に向き合って作られた、現代のアニメーションの秀作。上映時間40分。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
デジモンなんてまったく知らず、高い評判を聞いてこの作品をいきなり観たのだがズバリこれは面白い。40分間が実に丹念に作られており、丹念に作られたアニメーションを観るのは気持ちがいいものだ。
敵デジモンに比べて味方デジモンたちの魅力がなさすぎると感じたが、これはテレビシリーズを観ていないためかもしれない。ひとつ疑問なのは少年がネット世界に入ってしまった後の展開だ。よくできたSFであることを放り投げ、ムチャを承知でモニターに飛び込むのはいい。夢がありますわな。しかし飛び込んだ2人の少年がデジモンを助け、共に傷つき闘ったかというと一切そうは見えないのだ。デジモンを励ましたあとは、復活して合体したデカいデジモンの肩に乗っかってるだけだ。むしろネット世界の外でパソコンを操り、大量のメールを転送して敵の動きを止めた友達のあいつ(名前忘れた)こそが一番デジモンに貢献している。
映画が少年をネット世界に飛び込ませるというムチャをするならば、少年が仲間(デジモン)のためにネット世界に飛び込む男気を見せるのならば、彼ら自身が友(デジモン)のために傷つき、闘わなければならないのではないか? 少なくともそうしようと足掻いてほしかった。「オレも一緒に闘う!」というのは肩に乗っかっていることではない筈だ。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。