[コメント] リプリー(1999/米)
マット・デイモンの出来が素晴らしい。カメラワークもうまくて、見応えのある主人公を演じていた。
名作『太陽がいっぱい』の40年ぶりのリメイク、という宣伝コピーだったが、見た感じ、まったく両者はベツモノの映画だった。単に同じ原作をつかっているだけ、という方が正確なような気がした。
その上で、あえて私なりに比較してみると、『太陽がいっぱい』は、完全犯罪をめざす野心的な主人公を、烈しい太陽のもとで、自由奔放なカメラワークで魅せたが、こちらはジャズミュージックで暗くて狭い室内での、心理的な機微を踏まえたカメラワークでみせており、同じ原作でも、随分と対照的な作品となっている。
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